オフィスを内見する際のチェックポイントとは?内見するメリット・デメリットや注意点を解説!

オフィスを内見する際のチェックポイントとは?内見するメリット・デメリットや注意点を解説!

オフィスを内見したいけれど、チェックすべきポイントが分からないとお悩みではありませんか。そこで本記事ではそんなお悩みを払拭すべく、内見時のチェックポイントや内見するメリットと内見しないデメリット、見落としがちな注意点について解説します。この記事をお読みいただければ、あなたのオフィス内見に対する不安は劇的に改善することでしょう。

オフィスの内見とは

オフィスの内見とは、入居を検討しているオフィスを訪れて、立地や周辺環境、日当たりや面積、設備や共用部分などをチェックすることをいいます。内見は、図面や写真では分からない物件の雰囲気や周辺環境など、物件の詳細な情報を知る機会になります。また、内見は、物件が自社や社員にとって適切かどうかを判断する重要な行為であり、快適な職場環境を選ぶために欠かせないプロセスです。

内見時の持ち物

オフィスの内見時にはさまざまな持ち物を持参することで、正しい判断ができるようになります。ここでは、内見時の持ち物について解説します。

オフィスの図面

オフィスの内見時に、図面の持参は欠かせません。図面を持参することで、寸法や面積をチェックしながら実際の空間との照らし合わしができます。また、気になることを図面に書き込むことで、オフィス家具や什器のレイアウトを具体的にイメージできます。

メモ帳と筆記用具

メモ帳と筆記用具もオフィス内見時の必需品です。メモできれば、設備の状態や共用部分の使い方など気になる点を書き出せるため、管理会社への質問事項をまとめられます。また、担当者からの説明をメモするためにも欠かせないツールです。

メジャー

オフィスの内見時にメジャーがあると、実際の寸法を測れます。図面には寸法が書かれていますが、実際との相違をチェックするためにメジャーは有効です。また、具体的にレイアウトをイメージしてオフィス設計するためには、実寸を計測することは必須となります。

カメラ

カメラで撮影することもオフィスの内見時には欠かせない行為です。写真に撮っておくことで後から見返して検討できるため、複数の物件を内見する際には有効な手段となります。また、写真だけでなく、動画でも撮影しておくことにより、社内で物件を比較する際にも雰囲気が伝わりやすくなります。

スリッパ

内見時には、不動産会社がスリッパを用意しくれることがほとんどです。ですが、自分で履きなれたスリッパを持参することで、足から伝わる床の感覚を感じ取りやすくなります。床の沈み込みや浮きに気づきやすくするために、履きなれたものを持参することも有効な手段です。

方位磁石

方位磁石は、オフィスの向きや日当たりを把握するのに役立ちます。窓の向きとその大きさを知ることで、どの時間帯にどれくらいの日差しが入るのかを判断できます。

オフィス内見時のチェックポイント

オフィス内見時には、契約後に起こる不満やトラブルを防止するためのチェックポイントがあります。ここでは、オフィス内見時のチェックポイントについて解説します。

立地や周辺環境

オフィスの立地や周辺環境は、通勤のしやすさや働きやすさに大きく影響します。最寄り駅からの所要時間やコンビニや飲食店の豊富さも従業員の満足度に関係する要素です。また、オフィス周辺の環境や治安、臭いや騒音などは実際に現地を訪れないと分からないため、内見時には近所を歩いてみることをおすすめします。

専用面積

専用面積は、従業員の人数に対して必要なスペースがあるかどうかを判断する重要な要素です。快適なオフィス環境の維持に必要な面積は、オフィスの利用人数×(2.5~3坪)といわれています。内見の際には、業務エリアや会議室、休憩室などのレイアウトをシミュレーションし、快適なオフィス環境を維持できる面積なのかをチェックする必要があります。

窓の大きさや開閉具合い

オフィスにおける窓の大きさや開閉具合いは、従業員の快適さに大きく影響する要素です。十分に窓が開かないオフィスだと、空調に頼りっきりになるため、健康に影響を与える場合もあります。

採光や眺望

採光や眺望もオフィス環境を左右する重要な要素です。日当たりのよいオフィスは、心身の健康にプラスの影響を与えます。また、窓からの眺望も見晴らしがよいに越したことはありません。

空調設備の数と位置

充実した空調設備は、快適なオフィス環境を維持するために欠かせない要素です。空調の数や位置が適切か、均等に配置されているかはもちろん、特定のエリアだけに冷房や暖房が当たらないかなど、不便な点や不具合のチェックを忘れてはいけません。

共用トイレの数と位置

共用トイレの数と位置も、従業員の満足度に直結する重要なポイントです。業務フロアからの距離や清掃状況などもチェックし、快適に使用できるかどうかを判断しましょう。

スプリンクラーの位置

オフィス内見時における防火設備のチェックも重要なポイントです。スプリンクラーの数や設置位置が適切かどうかのチェックも忘れないようにしましょう。また、スプリンクラーの位置によってはレイアウトに影響を与える場合もあるため、その点についても考慮が必要です。

駐車場の空き状況

業務に車を使用したり、車通勤の従業員がいたりする場合は、駐車場の空きチェックも必須となります。また、駐車スペースに余裕があるか、近隣に月極駐車場があるかどうかも大事なポイントです。

共用部分の清掃具合

共用部分の清掃具合いをチェックすることは、管理会社の質や姿勢を知るうえで重要なポイントです。共用部分の清掃が不十分だと、従業員のモチベーションも下がり、クライアントからネガティブな印象を持たれてしまう可能性もあります。

エレベーターの混雑具合

エレベーターの混雑具合は、特に高層階に入居する際には注意が必要です。また、混雑具合いだけでなく、台数や定員、入居するテナント数とエレベーター数とのバランスなどを総合的に判断する必要があります。

入居テナントの業種や質

ビルに入居しているテナントの業種や質をチェックすることも、忘れてはいけないポイントです。同業他社が入居している場合には、入居を断られるケースもあるため注意が必要です。

オフィスを内見するメリット

図面や物件資料を見るだけでなく、実際に内見で得られるメリットにはさまざまなものがあります。ここでは、オフィスを内見するメリットについて解説します。

内装や設備をチェックできる

オフィス内見の最大のメリットは、実際に内装や設備を目で見てチェックできる点です。内装や設備を直接見ることで、図面や写真では分からない内装や設備の劣化具合いなどが把握できます。

日当たりをチェックできる

日当たりはオフィス環境に大きな影響を与える要素です。内見では、日当たりの良さだけでなく、日差しが強すぎないかどうかについても忘れずにおこないましょう。

騒音をチェックできる

立地や壁の厚さによっては、騒音が業務に影響を与える場合もあります。内見時には、周辺からの環境音や交通騒音、隣接テナントからの音漏れなどをチェックすることが大切です。

内見しないことで起こるデメリット

オフィスを内見するメリットとは裏腹に、内見しないことで起こるメリットも存在します。

図面や写真と現況が異なる

オフィスを内見せずに話を進めると、図面や写真と現況との違いが発生する可能性もあります。図面では広いと認識していた部屋が実際には狭く感じたり、写真では明るく見えていた部屋が思ったよりも暗く感じたりする場合もあるため、チェックを怠ってはいけない項目です。

設備の劣化や不具合に気づかない

内見に行かないことで、設備の劣化や不具合、使い勝手の悪さなどに気づけない可能性があります。特に、冷暖房の能力や水回りの清潔さ、コンセントの数や位置などは業務に影響を与える可能性があるため、内見で確実にチェックする必要があります。

日当たりや騒音をチェックできない

内見なしに、オフィスの日当たりや騒音はチェックできません。内見しないままだと、予想以上に暗いオフィスや、交通騒音や商業施設からの騒音に気づかず契約してしまう可能性があります。

見落としがちな注意点

内見の際には立地や専用面積、家賃などは気にしますが、一方で見落としてしまうポイントも存在します。ここでは、見落としがちな注意点について解説します。

電気容量

パソコンやサーバーなど電力を使用する機器を多く使う場合には、電気容量不足で電気系統に負荷がかかり、停電や設備故障のリスクが高まります。また、複合機のコピーやスキャナー機能はもっとも電気を消費すると言われているため、それに耐えうる電気容量が必要になります。

電気料金や清掃料金

オフィス内見時には、ビルにおける電気や清掃の料金体系についてもチェックする必要があります。電気料金は定額制なのか使用量にもとづく料金なのか、清掃料金は賃料に含まれているのかをあらかじめ把握しておくことが大切です。

空調の稼働時間

ビルによっては、空調の稼働時間が決まっている場合もあります。特に、セントラル空調の場合、稼働時間外には自動的に冷暖房が切られてしまうため、夜間業務の多い企業は注意が必要です。

空調が個別かセントラルか

空調が個別空調なのか、セントラル空調なのかも重要なポイントです。個別空調であれば、部屋ごとに温度を調節でき、必要なときだけ使用できます。一方、セントラル空調の場合、全体で一元管理されているため、温度を自由に調節できません。ただし、コアタイム内の使用であれば、空量料金は共益費に含まれるケースがほとんどのため、別途費用がかからない場合もあります。

携帯電波の入り具合

携帯電話の電波状況は目に見えないため、内見時に見落としがちなポイントです。現代では、各携帯会社の電波状況チェックは欠かせない項目だといえます。

天井高

天井高は物件資料に記載されていない場合がほとんどですが、オフィス環境に影響を与える重要な要素です。天井の低さは圧迫感を与え、快適な労働環境を阻害してしまうため、慎重に判断する必要があります。

エレベーターの台数

エレベーターの台数が少なく、待ち時間が長いと従業員にとって大きなストレスになってしまいます。特に、通勤時やランチタイムが混雑すると、業務効率に影響を与えてしまいます。

耐震性

地震の多い昨今、ビルの耐震性も重要なチェック項目です。内見時には、ビルの耐震性だけでなく、免震性や制震性についてチェックすることも忘れてはいけません。

ビルの開放時間

エントランスの開放時間や出入り可能な時間もチェックすべき重要な要素です。特に、夜間業務や早朝業務が多い企業では、開放時間が短いと不便に感じる場合もあります。

管理会社とその管理状態

管理会社の対応や管理の質も、快適なオフィス環境を維持する重要なポイントです。定期的な清掃や設備のメンテナンスが適切におこなわれているか、管理会社の対応の速さや緊急時のサポート体制についても忘れずにチェックしましょう。

まとめ

この記事では、内見時の持ち物やチェックポイント、内見するメリットと内見しないデメリット、見落としがちな注意点について解説してきました。内見時には、立地や周辺環境、専用面積や窓の大きさ、空調設備の位置や共用トイレの数、共用部分の清掃具合やエレベーターの混雑具合などをチェックすることが重要です。また、内見するメリットとして、内装や設備、日当たりや騒音などがチェックできることが挙げられます。反対に、内見しないと、図面や写真と現況との違うことや設備の劣化に気づかないこと、日当たりや騒音をチェックできないことなどが把握できないままになってしまいます。さらに、見落としがちな注意点として、電気容量やその料金体系、空調の稼働時間や携帯電波の入り具合、天井高や耐震性、ビルの開放時間や管理状態などが挙げられます。
オフィス内見時のさまざまなチェック事項を怠ると、業務効率が悪く働きづらいオフィスで仕事を続けることになります。そのような状況にならないためには、ポイントを押さえた内見が必須となります。この記事にある内容を参考に、快適なオフィス環境を手に入れることにお役立てください。

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